「アボリジニ」と聞いて、まず思い出したのが『世界の中心で、愛をさけぶ』でした(^^;)
白血病におかされたヒロイン、廣瀬亜紀が「世界で一番青い空が見たい」と望んだのが、オーストラリアのウルル、オーストラリア先住民アボリジニの聖地でした。
そんなアボリジニによる「アボリジニ・アート」がフランスの美術品市場でブームを巻き起こしているそうです。
アボリジニ・アートの起源は1970年代にさかのぼります。
当時、教師のジェフリー・バードン(Geoffrey Bardon)氏がアボリジニの長老にアクリル絵の具を与え、子供たちに絵画から部族文化の伝承を学ばせるよう指導したことが始まりとされています。
現代のアボリジニの絵画はキャンバスに点や丸、線などで描かれており、現代抽象絵画の愛好家によって高く評価されているそうです。
6月に競売会社のGaiaが、欧州最大規模とされる初のアボリジニ・アートの競売を開催し、Judy Watson Napangardi氏の作品が2万2200ユーロ(約354万円)で落札されました。
7月にメルボルン(Melbourne)のサザビーズ(Sotheby's)が行った競売では、故Clifford Possum Tjapaltjarri氏の絵画に210万ドル(約2億4000万円)との高価格で競り落とされています。
まったくすごい額です。
絵画を作成したアボリジニもきっとびっくりしていることでしょう。
アボリジニの絵画は6、7年前には見向きもされませんでしたが、現在では2006年にパリでオープンした、世界中の原始美術にスポットをあてたケ・ブランリー(Quai Branly)美術館の存在なども「アボリジニ・アート」の人気に拍車をかけています。
アボリジニ・アートは絵画だけにとどまらず、チュリンガ(churingas)と呼ばれるトーテム動物の彫られた石や木の魔除けや、一連の絵を並べたストーリーボードなどの工芸品にも注目が集まっています。
また、歌やダンスの普及にも積極的に取り組んでいるギャラリーもあります。
このように市場が拡大するにつれて、アボリジニの芸術家に実際の作品価格のほんの一部しか渡さない詐欺があったり、施錠したフェンスの中の倉庫で絵画を描かされたりという犯罪も行われてしまっているようです。
せっかく世界が注目するアート、こんなことで汚してほしくないです。
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